kintone のバックアップ2製品を、規模ごとに比べる
2026年10月8日
kintone の継続バックアップ製品のうち、公開価格表のある2製品を規模ごとに比べました。 当社(トキモドシ)は現在、継続バックアップの提供を休止しているため、比較には含めていません。 価格はすべて各社の公開料金表(2026年10月4日取得)から引いています。推測は入れていません。
結論を先に
| 規模 | 他社A(従量) | 他社B(段階) |
|---|---|---|
| 10アプリ・1GB | ¥192,000 | 無料 |
| 100アプリ・200GB | ¥192,000 | ¥200,000 |
| 200アプリ・300GB | ¥384,000 | ¥200,000 |
| 300アプリ・500GB | ¥576,000 | ¥550,000 |
| 600アプリ・1TB | ¥1,032,000 | ¥550,000 |
小さな規模では段階プランの他社Bが有利で、容量が増えるほど従量の他社Aは高くなります。 どちらが合うかは、アプリ数よりも添付ファイルの容量で決まります。 なお、当社(トキモドシ)は現在、継続的なバックアップの提供を休止しており、 一度きりの全量退避パックのみをお受けしています。
価格の前に確かめたほうがいいこと
価格が近い場合、次の3点で差が出ます。いずれも実機で確認した内容です。
- 1. 世代をいくつ保持できるか
- 定期バックアップを7世代までとしている製品があります。8日前の状態には戻せません。 「気づくまでに1週間かかった」事故には対応できないことになります。 世代数の上限は、製品を選ぶ前に必ず確かめてください。 世代を増やすと容量がどれだけ増えるかの試算も公開しています。
- 2. レコード件数の上限があるか
- 1アプリ10万件を超えると対象外になる製品があります。 基幹に近い使い方をしているアプリは、ここに当たることがあります。
- 3. コメントが保全されるか
-
kintone のコメントは、投稿しても削除してもレコードの更新日時と revision が動きません。
1本消えても変更履歴にも一覧にも痕跡が残らず、REST API には削除済みを列挙する手段がありません。
検証環境で実際に削除して確認した記録があります。
ただしこれを気にしない運用も成り立ちます。 サイボウズの設計指針 kintone SIGNPOST「ストック情報中心設計」 は、分析・再利用するものはレコードのフィールドに入れ、 案件に紐づく個別のやり取りはコメント欄で、としています。 その指針どおりに運用できているなら、コメントの保全は優先度が下がります。
どちらが安いか、実際の数字で出せます
上の表は規模の例です。御社の実際のアプリ数・レコード総数・添付の総容量を無料で実測し、 2製品の公開価格表に当てはめた年額をお返しします。 読み取り専用の API のみを使い、書き込みは一切行いません。所要10分ほどです。
この記事の数字の出どころ
他社Aは従量課金型の公開料金表(基本料金+アプリ100個ごと・容量200GBごとの追加料金)、 他社Bは段階型の公開料金表から算出しています。いずれも2026年10月4日時点の公開情報です。 ユーザーライセンス等の別途費用は含めていません。 他社Bは定期バックアップが7世代までという制約があるため、 同じものを比べているわけではない点にご注意ください。 料金改定があった場合、この記事の数字は古くなります。 最終的には各社の公式料金表をご確認ください。
削除されたコメントは何も残らない件 / 復元しても元どおりにならない件 / 容量と原価の話 / API枠をどれだけ食うか / アクセス権の変更に気づけるか / 解約前に取り出しておくべきもの