kintone で消えたデータは、
サイボウズも戻せません。

これは推測ではなく、サイボウズ社が公式に明記している仕様です。 バックアップは障害対策であって、お客様の操作ミスには使えない、と書かれています。

削除したレコードを復旧することはできません。

cybozu.com にて取得しているバックアップは、障害時に備えたものです。お客様が誤ってデータを削除した際にはご利用いただけません。

— サイボウズ公式ヘルプ/FAQ より引用

アプリやスペースそのものを消した場合に限り、14日以内であれば cybozu.com 共通管理者からの依頼で復旧できる窓口があります。 ただし対象は削除されたアプリ単位で、監査ログから該当アプリを特定する必要があり、 アプリアクションなど一部の設定は戻りません。 レコード1件、フィールド1つ、コメント1本を戻す手段は用意されていません。

診断は自社テナントの実測値を出すだけです。書き込みは一切行いません。

全量退避パックの流れ

本番の kintone には一度も書き込みません。取り出したデータが本当に戻せるかを、検証用のアプリで確かめてからお渡しします。

  1. 01

    無料で実測

    読み取り専用の API だけで、アプリ数・レコード総数・添付の容量・コメントの蓄積を測ります。

  2. 02

    1世代まるごと取得

    レコード・添付・コメント・アプリ設定17種を、標準の書き出しでは出てこないものまで取り出します。

  3. 03

    検証アプリで書き戻す

    実際に書き戻して、戻るもの・戻らないものを確かめます。戻らないものは理由つきで記録します。

  4. 04

    データ一式と報告書をお渡し

    JSON と添付の実ファイル、報告書をお渡しします。お渡し後、当社の環境からデータは削除します。

消えたことに、気づけますか

データが戻せないことより厄介なのは、消えたこと自体に誰も気づかないことです。 レコードの値であれば kintone の変更履歴に残ります。しかし レコードコメントは、投稿しても削除してもレコードの更新日時も revision も動きません(kintone の仕様)。 承認のやりとり、顧客対応の経緯、判断の理由——業務の文脈はコメントに溜まりますが、 消されると kintone 上には何の痕跡も残りません。

次は、検証環境で実際にコメントを1本削除したあと、本製品が出力した差分です。

■ #3 契約管理
  追加 0 / 更新 0 / 削除 0
  コメント: 追加 0 / 削除 1
    [コメント削除] レコード 1  鈴木翔一朗  2026-09-22T15:49:07Z
                   「承認しました。契約書の押印へ進めてください。」

「更新 0」が要点です。kintone 側から見れば、そのレコードは何も変わっていない。 世代を取って突き合わせない限り、この1行は永久に出てきません。
この検証の詳細と、kintone 側に何が残らないのか →

全量退避パックで取り出すもの

全レコードと添付ファイルの実体

全アプリのレコードを1世代まるごと取得します。サブテーブルの中に入った添付まで実体を保存し、 MIME タイプも保存時の値のまま残すため、「中身は同じなのにプレビューできない」状態になりません。

レコードコメント

標準の書き出しでは出てこないコメントを、投稿者・日時つきで取得します。 承認のやりとりや対応の経緯など、業務の文脈が溜まっている場所です。

アプリ設定17種

フォーム、一覧、アクセス権、プロセス管理、通知、プラグイン設定など 17のエンドポイントを取得します。アプリを作り直すときの設計図になります。

全アプリの棚卸し

アプリ数・レコード総数・添付ファイルの総容量・コメントが溜まっているアプリを一覧にします。 移行や解約の前に、何がどれだけあるかを把握できます。

検証用アプリへの書き戻し

取得したデータを検証用のアプリに実際に書き戻し、戻るもの・戻らないものを確かめます。 削除済みレコードの作り直しでは $id が変わるため、元の $id との対応表も出力します。

取得できなかったものの報告

権限やご契約のコースによって取得できない範囲があります。 握り潰さず、何がなぜ取得できなかったかを報告書に記載します。

復元で事故を起こさないための作り

バックアップ製品が誤って本番を上書きしたら、守るどころか事故の当事者です。 書き込み側には4つの不変条件を置いています。

  1. 差分を見ずには実行できない。 復元は必ず2段階で、プランを出力してからでないと適用できません。
  2. 既定はドライラン。 明示的に --confirm を付けない限り、本番へは1バイトも書きません。
  3. 書き戻す直前に、現在の状態をもう1世代取ります。 復元という判断そのものが誤りだった場合に、巻き戻せます。
  4. 1件の失敗で全体を止めません。 途中で例外を投げて「半分だけ復元された」状態を残すのが最悪なので、失敗は集計して最後に返します。

書き戻せないフィールド(作成者・更新日時・計算フィールド・ステータスなど、kintone 側が自動で決める値)は、 黙って落とさずプランの時点で理由つきに列挙します。
復元しても戻らないものの一覧と、その理由 →

料金

一度きり

¥49,800/1テナント1回(税別)

kintone 全量退避パック

  • 全アプリの棚卸し(アプリ数・レコード総数・添付の総容量・コメントの蓄積状況)
  • 全レコード・添付・コメント・アプリ設定を1世代まるごと取得
  • 取得したデータ一式をそのままお渡し(JSON と添付の実ファイル)
  • 検証用アプリに実際に書き戻し、戻るもの・戻らないものを理由つきで報告
  • 取得できなかったエンドポイントと、その理由

お渡しをもって完了する一度きりの役務です。以後の取得・監視は行いません。 お渡し後、当社の環境からデータは削除します。再発行はできません。
解約が決まっている場合は何がいつ消えるかを先にご確認ください。 cybozu.com の登録データは解約日の翌日から30日後に消去され、 ストアを退会した場合はその時点で消えます。作業できるのは解約日までです。

できないこと

バックアップ製品を選ぶときに本当に知りたいのは、できることより 何が戻らないかのはずです。先に書いておきます。

取得した時点より後の変更は含まれません
一度きりの取得です。定期的な取得や監視は、現在お受けしていません。
復元したコメントの投稿者と日時は変わります
kintone のコメント投稿 API は投稿者と投稿日時を指定できません。 復元すると投稿者は実行ユーザー、日時は復元した瞬間になります。 黙って戻すと経緯の改ざんになるため、本文の先頭に元の投稿者と日時を必ず残します。
削除済みレコードは $id が変わります
kintone は $id を指定して作成できません。元IDとの対応表を出力します。
大量レコードのアプリでは、コメントの全件走査に日数がかかります
コメント取得 API には一括取得のエンドポイントがなく、1リクエストあたり最大10件、 レコードを1件ずつ指定する必要があります。 3万件のアプリでは1世代あたり全体の数%しか走査できず、一巡に2週間程度かかります。 走査率は毎回数値で報告し、「全部保全できています」とは言いません。 コメントが実際に溜まるのはワークフロー系のアプリ(数百〜数千件)なので、 そこでは1世代で全件走査できます。
計算フィールド・作成者・更新日時などは書き戻せません
kintone 側が自動で決める値です。復元プランの時点で理由つきに列挙します。

お申し込み・無料の実測

全量退避パックのお申し込みと、無料の実測だけのご依頼を、 同じフォームで受け付けています。どちらかを選んでお送りください。

無料の実測で分かること

自社の kintone テナントを実測し、次の数字を出してお返しします。所要は10分ほどです。

  • アプリ数・レコード総数・添付ファイルの総容量
  • コメントが蓄積しているアプリと、その件数
  • 標準の書き出しでは出てこないもの(コメント・アプリ設定など)の量
  • 全量退避で取り出せる範囲と、取得にかかる日数の見込み

実測は読み取り専用 API のみを使います。書き込みは一切行いません。 同時実行数は既定で5に抑えてあり、貴社の業務やカスタマイズの API 枠を圧迫しません。

お支払いについて

全量退避パック(¥49,800・税別/税込 ¥54,780)は 請求書払い(銀行振込)に対応しています。 お申し込みをいただいたら、作業範囲をご確認のうえ請求書をお送りします。 お急ぎの場合はその旨をご記入ください。 解約日が決まっている場合は、作業できるのは解約日までです。

ご用件 必須

いただいた情報は、このお申し込み・ご依頼のご連絡以外に使用しません。

調べたこと

この製品をつくる過程で実機に当てて確かめたことを、結論だけでなく手順ごと置いています。 都合の悪い結果もそのまま載せています。

kintone を解約する前に、取り出しておくべきもの
登録データは解約日の翌日から30日で消去。ストアの退会なら即時。標準の書き出しで出てこないものの一覧。
バックアップ2製品を、規模ごとに比べる
継続バックアップの他社2製品を、規模ごとに比べた表。どこが分かれ目になるか。
削除されたコメントは、kintone 側に何も残らない
監査ログ・revision・updatedAt のどれにも出ない。何をどう確かめたか。
バックアップがあっても戻らないものの一覧
読み取り専用フィールド、fileKey の失効、サブテーブルの添付。コメントの「復元」が貼り直しである理由。
世代を増やすと容量はどれだけ増えるのか
試算の内訳。期待した重複排除が効かず、削減率がマイナスになった結果も載せています。
kintone の API 制限は、超えると何が起きるのか
集計は9:00区切り。超えてもエラーにはならない。バックアップ製品に投げるべき3つの質問。
アプリ設定の変更は、どこまで記録されているのか
この記事だけは「残っている」側の話。対象となる17のエンドポイントを実装から突き合わせています。