kintone で消えたデータは、
サイボウズも戻せません。

これは推測ではなく、サイボウズ社が公式に明記している仕様です。 バックアップは障害対策であって、お客様の操作ミスには使えない、と書かれています。

削除したレコードを復旧することはできません。

cybozu.com にて取得しているバックアップは、障害時に備えたものです。お客様が誤ってデータを削除した際にはご利用いただけません。

— サイボウズ公式ヘルプ/FAQ より引用

アプリやスペースそのものを消した場合に限り、14日以内であれば cybozu.com 共通管理者からの依頼で復旧できる窓口があります。 ただし対象は削除されたアプリ単位で、監査ログから該当アプリを特定する必要があり、 アプリアクションなど一部の設定は戻りません。 レコード1件、フィールド1つ、コメント1本を戻す手段は用意されていません。

診断は自社テナントの実測値を出すだけです。書き込みは一切行いません。

消えたことに、気づけますか

データが戻せないことより厄介なのは、消えたこと自体に誰も気づかないことです。 レコードの値であれば kintone の変更履歴に残ります。しかし レコードコメントは、投稿しても削除してもレコードの更新日時も revision も動きません(kintone の仕様)。 承認のやりとり、顧客対応の経緯、判断の理由——業務の文脈はコメントに溜まりますが、 消されると kintone 上には何の痕跡も残りません。

次は、検証環境で実際にコメントを1本削除したあと、本製品が出力した差分です。

■ #3 契約管理
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    [コメント削除] レコード 1  鈴木翔一朗  2026-09-22T15:49:07Z
                   「承認しました。契約書の押印へ進めてください。」

「更新 0」が要点です。kintone 側から見れば、そのレコードは何も変わっていない。 世代を取って突き合わせない限り、この1行は永久に出てきません。

できること

毎日の世代保存

レコード・添付ファイル・アプリ設定を毎日1世代ずつ保存します。 保存は内容アドレス方式で、前日と1バイトも変わらない実体は書き直しません。 実測で削減率 99.5%。だから容量で課金する必要がありません。

フィールド単位の差分と復元

「どのレコードが変わったか」ではなく「どのフィールドが、誰によって、いつ、 何から何に変わったか」まで出します。 戻すときも、レコード全体を上書きせず指定したフィールドだけを書き戻せます。

コメントの保全と削除検知

レコードコメントを世代ごとに保存し、削除されたコメントを本文つきで検出します。 kintone が痕跡を残さない領域なので、ここは差分でしか可視化できません。

アプリ設定17種の世代保持

フォーム、一覧、アクセス権、プロセス管理、通知、プラグイン設定など 17のエンドポイントを毎世代保存し、変更された箇所を指摘します。 「誰かがアクセス権を変えた」に気づけるのはここです。

添付ファイルの完全復元

サブテーブルの中に入った添付まで含めて実体を保存し、復元時は再アップロードして 貼り直します。MIME タイプも保存時の値に戻すため、 「中身は同じなのにプレビューできない」状態になりません。

削除済みレコードの再作成

消えたレコードも内容ごと作り直します。 ただし kintone は $id を指定して作成できないため新しい番号になります。 元の $id との対応表を必ず出力します。

復元で事故を起こさないための作り

バックアップ製品が誤って本番を上書きしたら、守るどころか事故の当事者です。 書き込み側には4つの不変条件を置いています。

  1. 差分を見ずには実行できない。 復元は必ず2段階で、プランを出力してからでないと適用できません。
  2. 既定はドライラン。 明示的に --confirm を付けない限り、本番へは1バイトも書きません。
  3. 書き戻す直前に、現在の状態をもう1世代取ります。 復元という判断そのものが誤りだった場合に、巻き戻せます。
  4. 1件の失敗で全体を止めません。 途中で例外を投げて「半分だけ復元された」状態を残すのが最悪なので、失敗は集計して最後に返します。

書き戻せないフィールド(作成者・更新日時・計算フィールド・ステータスなど、kintone 側が自動で決める値)は、 黙って落とさずプランの時点で理由つきに列挙します。

料金

単一プラン

¥298,000/年(税別)

月あたり ¥24,833

  • 対象アプリ数 無制限
  • 保存容量 無制限
  • レコード件数 無制限
  • 添付ファイル・コメント・アプリ設定すべて含む
  • 機能による上位プランなし(全機能が標準)

容量とアプリ数で課金しない理由

kintone の標準ディスク容量は契約ユーザー数 × 5GBです(サイボウズ公式)。 100ユーザーなら500GB、200ユーザーなら1TB。全社導入のテナントは、 容量やアプリ数の上限を構造的に必ず超えます。 そこに従量課金があると、事業が伸びるほどバックアップ費用が膨らむ。 重複排除が効く以上、その課金には原価の裏付けがありません。だから定額にしています。

テナント規模別の年額比較(他社は公開価格表からの換算)
テナント規模標準容量他社(定期+添付)トキモドシ
40ユーザー / 100アプリ以内200GB ¥192,000¥298,000
100ユーザー / 250GB使用 / 100アプリ超500GB ¥384,000¥298,000
200ユーザー / 1TB使用 / 100アプリ超1TB ¥744,000¥298,000

他社欄は、添付ファイルを含む定期バックアップの最下位プラン(月¥16,000)に、 公開されているアドオン(200GB毎 月¥10,000/100アプリ毎 月¥6,000)を積算した金額です。 リアルタイムバックアップや自社AWS保管など、上位プランにしかない機能は含めていません。

40ユーザー以下の小規模テナントでは、他社のほうが安くなります。 その場合は無理に勧めません。診断で自社がどちら側かを先に確かめてください。

できないこと

バックアップ製品を選ぶときに本当に知りたいのは、できることより 何が戻らないかのはずです。先に書いておきます。

リアルタイムのバックアップはできません
1日1世代が基本です。世代と世代の間の変更は、最後の世代の状態まで戻ります。
復元したコメントの投稿者と日時は変わります
kintone のコメント投稿 API は投稿者と投稿日時を指定できません。 復元すると投稿者は実行ユーザー、日時は復元した瞬間になります。 黙って戻すと経緯の改ざんになるため、本文の先頭に元の投稿者と日時を必ず残します。
削除済みレコードは $id が変わります
kintone は $id を指定して作成できません。元IDとの対応表を出力します。
大量レコードのアプリでは、コメントの全件走査に日数がかかります
コメント取得 API には一括取得のエンドポイントがなく、1リクエストあたり最大10件、 レコードを1件ずつ指定する必要があります。 3万件のアプリでは1世代あたり全体の数%しか走査できず、一巡に2週間程度かかります。 走査率は毎回数値で報告し、「全部保全できています」とは言いません。 コメントが実際に溜まるのはワークフロー系のアプリ(数百〜数千件)なので、 そこでは1世代で全件走査できます。
計算フィールド・作成者・更新日時などは書き戻せません
kintone 側が自動で決める値です。復元プランの時点で理由つきに列挙します。

無料診断

自社の kintone テナントを実測し、次の数字を出してお返しします。所要は10分ほどです。

  • アプリ数・レコード総数・添付ファイルの総容量
  • コメントが蓄積しているアプリと、その件数
  • 他社の公開価格表に当てはめた場合の年額
  • 本製品での年額と、その差額

診断は読み取り専用 API のみを使います。書き込みは一切行いません。 同時実行数は既定で5に抑えてあり、貴社の業務やカスタマイズの API 枠を圧迫しません。

いただいた情報は診断のご連絡以外に使用しません。